今から25,6年前の頃に、地元ロータスのメンバーとアメリカに視察旅行に行った際、夜のロサンゼルスの繁華街を歩いていたら、ある地下のライブハウスの入り口に列が出来ていた。
数人の列は地下へ降りる階段のドアに今晩のアーティストの案内が貼ってあり、びっくりさせられた。

こんな有名なアーティストがこのような小さなライブハウスで演奏するんだと思った。
シェリル・クロウという女性シンガーは日本でもセカンドアルバムが大ヒットした直後くらいで、自分もよく聞いていた時期だった。

デビューアルバムの「Tuesday Night Music Club」よりはセカンドアルバムの自分な名前を冠した「Sheryl Crow」の方がロック色が強くて好んで聞いていたが、最近になって聞きなおしてみると、古き良きアメリカというイメージで、一曲一曲に思いが伝わる珠玉のデビューアルバムだった事に気づかされる。

その後はロック色が強い時期、ポップス系、カントリー系と様々に変化して行き、近年では政治的なメッセージを送るようにもなるが、最初のこの「Tuesday Night Music Club」の11曲すべてに、彼女の原点がある。